ガス会社変更で電気も変えるべき?
この記事の要点
- ガス会社を切り替えても、電気の契約を必ず変更する必要はありません。
- 電気も変更する利点は、セット割引や請求の一本化を利用できる可能性があることです。
- 変更すべきか確認する方法は、現在の使用量を使い、電気とガスの年間支払総額を比較することです。
ガス会社を切り替えたら電気の契約も変えるべき?
ガス会社を切り替えた場合でも、電気の契約まで必ず変更する必要はありません。
電気とガスは、原則として別々の契約です。ガス会社を変更しても、現在契約している電力会社との契約は通常そのまま続けられます。
ただし、新しいガス会社が電気とのセットプランを提供している場合は、電気も変更することで割引を受けられる可能性があります。一方、セット割引があっても、現在より年間支払総額が高くなる場合があります。
電気を変更するかどうかは、ガス会社の切り替えと分けて考え、料金、契約期間、解約条件を比較して判断することが大切です。
電気とガスは別々の契約?
電気とガスは、同じ会社から提供されている場合でも、契約内容がそれぞれ分かれていることがあります。
電力会社がガスを販売する場合もあれば、ガス会社が電気を販売する場合もあります。請求書や会員ページが一つにまとまっていても、料金プラン、契約期間、解約方法は別に定められていることがあります。
そのため、ガス会社を切り替えたからといって、電気が使えなくなったり、自動的に電力会社が変わったりするわけではありません。
現在の電気契約を続けたい場合は、新しいガス会社への申し込みがガスだけの契約になっていることを確認しましょう。
電気も変更するメリットとは?
電気も変更する主なメリットは、セット割引を受けたり、毎月の料金管理を簡単にしたりできる可能性があることです。
セット割引を利用できる場合がある
セット割引とは、電気とガスを同じ会社または同じ企業グループで契約した場合に適用される割引です。
毎月一定額が割り引かれるものや、電気料金またはガス料金の一部が割り引かれるものなど、仕組みは会社によって異なります。
契約前には、割引額だけでなく、次の内容を確認してください。
- 電気とガスのどちらが割引対象になるか
- 基本料金と使用量に応じた料金のどちらが対象か
- 割引が適用される期間
- 割引終了後の料金
- 一方を解約した場合の取り扱い
請求や問い合わせ先をまとめられる
電気とガスを同じ会社へ変更すると、請求や問い合わせ先をまとめられる場合があります。
支払日や会員ページが一つになれば、毎月の光熱費を確認しやすくなります。引っ越し時の開始や停止の手続きを同時に行える場合もあります。
ただし、セット契約でも請求日や明細が別になることがあります。実際にどの手続きが一本化されるのかを確認しましょう。
特典を受けられる場合がある
会社によっては、契約時の特典やポイントなどが用意されている場合があります。
ただし、一時的な特典だけで電力会社を決めることはおすすめできません。特典を受け取った後も継続して支払う基本料金や使用量に応じた料金を確認してください。
電気も変更するデメリットとは?
電気も変更する場合の注意点は、契約条件が増え、現在より料金が高くなる可能性があることです。
セット割引があっても安いとは限らない
セット割引が適用されても、割引前の電気料金が現在より高ければ、支払総額が増える場合があります。
電気料金は、基本料金または最低料金、使用量に応じた料金、燃料価格などの変化を反映する項目などによって決まります。
割引額だけを見るのではなく、現在と同じ電気使用量で試算した請求額を確認することが重要です。
一方を解約すると条件が変わる場合がある
電気またはガスの一方を解約すると、セット割引が終了する場合があります。
残った契約の料金が通常料金へ戻ることもあるため、一方だけを変更した場合の条件を確認してください。解約時に費用が発生する契約では、その金額や計算方法も確認が必要です。
選べるプランが限られる場合がある
セット割引を利用できる電気プランが限定されている場合があります。
夜間に電気を多く使う家庭、昼間の在宅時間が長い家庭、電気使用量が少ない家庭では、それぞれ適したプランが異なります。
セット対象のプランが生活時間に合わなければ、現在の電力会社を継続した方がよい場合があります。
現在の電力会社を継続した方がよい場合とは?
現在の電力会社を継続した方がよいのは、現在のプランが生活状況に合い、変更後の割引を含めても支払総額が下がらない場合です。
次のような場合は、電気をすぐに変更せず、現在の契約を継続する選択肢もあります。
- 現在の電気プランが生活時間に合っている
- 現在の契約に継続利用による特典がある
- 新しいセットプランの年間支払総額が高い
- 近いうちに引っ越す予定がある
- 電気だけを柔軟に変更できる状態を保ちたい
- 料金が変動する仕組みを十分に理解できない
ガス会社を切り替えた直後に、電気まで急いで変更する必要はありません。新しいガス料金を確認しながら、電気は時間をかけて比較できます。
電気も変更した方がよい場合とは?
電気も変更した方がよいのは、新しいセットプランが使用状況に合い、年間支払総額が現在より少なくなる場合です。
次のような条件がそろっている場合は、電気の変更を検討する価値があります。
- 自宅が電気とガスのセット契約の対象地域である
- 現在の使用量で試算した年間支払総額が安い
- 割引終了後も料金に納得できる
- 契約期間や解約条件を理解している
- 請求や問い合わせ先をまとめたい
- しばらく引っ越しや契約変更の予定がない
一つの条件だけで決めず、料金と使いやすさの両方を確認してください。
電力会社を比較するときの確認事項とは?
電力会社を比較するときは、現在と同じ使用量を使い、割引後の料金と契約条件を確認してください。
主な確認事項は次のとおりです。
- 基本料金または最低料金
- 使用量や時間帯ごとの単価
- 燃料価格や市場価格が料金に反映される仕組み
- セット割引の金額
- 割引の適用期間
- 契約期間と更新方法
- 解約時の費用
- 支払い方法と請求日
「電気代が安くなる」と説明された場合は、何と比較して安くなるのかを確認しましょう。平均的な使用量による試算ではなく、自宅の使用量を使った金額を確認することが大切です。
ガス会社を切り替えた後に確認することは?
ガス会社を切り替えた後は、契約書、料金表、初回の請求明細を確認してください。
申し込み時に説明された内容と、実際の契約条件が一致しているかを確かめます。
- 契約先のガス会社名
- 供給開始日
- 基本料金と従量単価
- 設備料金の有無
- 割引の内容と適用期間
- 料金改定の通知方法
- 緊急時の連絡先
電気とのセット契約を申し込んでいない場合は、電気の契約が変更されていないことも確認しましょう。申し込み書類に電気の契約が含まれていないか、控えを見直してください。
電気とガスの年間支払総額を比較する方法とは?
年間支払総額を比較する方法とは、過去一年分の電気とガスの使用量を使い、変更前と変更後の料金を同じ条件で計算することです。
一年分の使用量を集める
電気とガスは季節によって使用量が変わるため、一か月分だけで判断しないでください。
検針票、請求書、会員ページなどから、できる限り過去一年分の使用量と請求額を確認します。
三つの契約方法を比較する
比較するときは、少なくとも次の三つの契約方法を試算しましょう。
- ガスだけを切り替え、電気は現在の契約を続ける
- 新しいガス会社で電気とガスをまとめる
- 電気とガスをそれぞれ別の会社で契約する
同じ使用量で計算すると、セット割引が本当に支払総額の低下につながるかを判断しやすくなります。
期間限定の特典を分けて考える
期間限定の割引や特典は、通常の料金と分けて確認してください。
初年度だけの金額ではなく、特典が終了した後の年間支払総額も試算します。長く利用する予定であれば、二年目以降の料金が重要です。
営業を受けたときの注意点とは?
電気とのセット契約を勧められたときは、その場で申し込まず、電気とガスの契約条件をそれぞれ確認してください。
ガス会社を変更する手続きの中で、電気も同時に申し込む内容になっている場合があります。説明を受ける際は、次の点を尋ねましょう。
- ガスだけの契約を選べるか
- 電気の契約先はどの会社か
- セット契約をしない場合のガス料金はいくらか
- セット割引がなくなった場合の料金はいくらか
- 電気だけを解約できるか
検針票や請求書には、氏名、住所、使用量、契約番号などが記載されている場合があります。相手の会社と利用目的を確認できるまで、安易に見せないようにしましょう。
賃貸住宅では電気とガスを変更できる?
賃貸住宅では、電力会社を選べても、ガス会社は入居者が自由に変更できない場合があります。
集合住宅のプロパンガスは、建物の所有者や管理会社が供給会社を決めていることがあります。その場合、入居者だけの判断でガス会社を切り替えることはできません。
別のガス会社から切り替えを勧められた場合は、管理会社や大家へ確認してください。営業担当者から渡された連絡先ではなく、賃貸借契約書や公式サイトに記載された連絡先を利用しましょう。
電力会社を変更する場合も、建物の設備や契約内容によって制限がないかを確認すると安心です。
契約前の最終チェックとは?
契約前の最終チェックとは、変更後の料金と契約条件を、現在の契約と同じ基準で比べることです。
- 電気を変更しなくても新しいガス契約を利用できるか
- セット割引はいくらか
- 割引はいつまで続くか
- 年間支払総額はいくらになるか
- 電気とガスの契約先はそれぞれどの会社か
- 契約期間と自動更新の有無
- 一方だけを解約できるか
- 解約時に費用が発生するか
- 引っ越し時の手続きはどうなるか
- 契約書の控えを受け取れるか
説明を理解できない部分や書面に記載されていない条件がある場合は、署名や申し込みを保留してください。
まとめ
ガス会社を切り替えても、電気の契約を必ず変更する必要はありません。
新しいガス会社のセットプランを利用すると、割引や請求の一本化ができる場合があります。一方で、現在の電力会社を続けた方が、年間支払総額を抑えられる家庭もあります。
プロパンガス公正取引協会としては、ガス会社の切り替えと電力会社の変更を分けて検討し、現在の使用量に基づく年間支払総額を比較してから判断することが大切だと考えています。
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