一人暮らしのガス代平均
この記事の要点
- 一人暮らしのガス代平均は、2025年の総務省「家計調査」によると、1カ月当たり2,999円です。
- プロパンガスとは、LPガスをボンベなどで住宅へ届けて供給するガスで、料金はガス会社や契約条件によって異なります。
- ガス代が高いか確認する方法は、平均額だけで判断せず、使用量、基本料金、従量単価、設備料金を確認することです。
一人暮らしのガス代平均はいくら?
2025年の総務省「家計調査」によると、
単身世帯におけるガス代の平均は
1カ月当たり2,999円です。
年間では3万5,988円になります。
ただし、この金額は都市ガスとプロパンガスを区別した平均ではありません。
ガスを使っていない世帯なども含む統計上の平均であり、
すべての一人暮らしにそのまま当てはまる金額ではありません。
実際のガス代は、住んでいる地域、ガスの種類、使用量、
季節、ガス会社の料金設定によって変わります。
特にプロパンガスはガス会社や物件によって料金が異なるため、
平均額との比較だけで高い、安いと決めることはできません。
ガス代の平均は、あくまで家計を見直すための目安です。
自分のガス代を判断するときは、請求額とともに使用量や料金単価を確認しましょう。
ガス代の平均を見るときの注意点とは?
ガス代の平均を見るときは、
平均額と自分の請求額を単純に比べないことが重要です。
総務省の家計調査におけるガス代には、さまざまな地域、住宅、
生活スタイルの単身世帯が含まれています。
都市ガスとプロパンガスでも料金の仕組みが異なります。
また、一人暮らしでも、毎日湯船に入る人とシャワーだけで済ませる人では、
ガスの使用量に大きな差が生じます。
自炊の回数や給湯器の性能によっても請求額は変わります。
請求額が平均より高くても、ガスの使用量が多いことが原因であれば、
契約している料金水準そのものが高いとは限りません。
反対に、請求額が平均より低くても、使用量が少ないだけで、
基本料金や従量料金の単価が高く設定されている可能性もあります。
プロパンガスとは?
プロパンガスとは、液化石油ガスであるLPガスを、
ボンベなどに入れて各住宅へ供給するガスのことです。
都市ガスは道路の下にある導管を通じて供給されます。
一方、プロパンガスは住宅や建物の近くに設置したボンベから供給されるため、
都市ガスの導管がない地域でも利用できます。
プロパンガスの料金は全国一律ではありません。
ガス会社が料金を設定するため、同じ地域や同じ使用量であっても、
契約する会社や物件によって請求額が異なる場合があります。
引越し先の物件情報に「ガス」としか書かれていない場合は、
都市ガスかプロパンガスかを確認しましょう。
ガスの種類は、入居後の光熱費を考えるうえで大切な項目です。
一人暮らしのガス代が季節で変わる理由とは?
一人暮らしのガス代は、一般的に夏より冬の方が高くなりやすい傾向があります。
冬は水道水の温度が低くなります。
同じ温度のお湯を作る場合でも、夏より多くのエネルギーが必要になるため、
ガスの使用量が増えやすくなります。
寒い時期は、湯船に入る回数や追いだきの回数が増えることもあります。
ガス式の床暖房やファンヒーターを使用する住宅では、暖房の利用もガス代に影響します。
そのため、夏の請求額と冬の請求額だけを比べて、
急に料金が高くなったと判断するのは適切ではありません。
前年の同じ月や、同じ程度の使用量だった月と比較しましょう。
一人暮らしのガス代を左右するものとは?
一人暮らしのガス代は、主にお湯の使い方、ガスの料金単価、
住宅設備によって決まります。
お風呂やシャワーの使い方
家庭におけるガスの主な用途は給湯です。
シャワーを長時間使用したり、高い温度に設定したりすると、
ガスの使用量が増えます。
一人暮らしでも毎日湯船にお湯を張る場合は、
シャワーだけを使用する場合よりガス代が高くなることがあります。
追いだきを繰り返すことも使用量が増える原因です。
自炊の回数
ガスコンロを使う回数もガス代に影響します。
ただし、多くの住宅では、調理よりも給湯に使用するガスの割合が大きくなります。
自炊を減らすことだけで大幅にガス代が下がるとは限りません。
ガス代を見直すときは、最初にお湯の使い方を確認するとよいでしょう。
給湯器や住宅の設備
給湯器の種類や性能、浴槽の大きさ、配管の状態などもガスの使用量に影響します。
ガス式の床暖房や浴室暖房を使用している場合は、
給湯と調理だけの住宅よりガス代が高くなる可能性があります。
ガス会社の料金設定
プロパンガスでは、ガス会社や契約によって基本料金や従量単価が異なります。
使用量が同じでも単価が違えば、毎月の請求額も変わります。
ガス代が高いと感じたら、使用量だけでなく料金表を確認しましょう。
プロパンガス料金の内訳とは?
プロパンガス料金は、主に
基本料金、従量料金、設備料金
で構成されます。
基本料金とは?
基本料金とは、ガスの使用量にかかわらず、原則として毎月支払う固定料金です。
ガスボンベ、メーター、調整器などの供給設備の維持管理や、
検針、保安管理などに必要な費用が含まれます。
従量料金とは?
従量料金とは、使用したガスの量に応じて支払う料金です。
一般的には、1m³(立米/りゅうべい)当たりの従量単価に使用量を掛けて計算します。
ガス会社によっては、使用量に応じて単価が段階的に変わることがあります。
設備料金とは?
設備料金とは、ガスの消費に直接関係しない設備などの費用を、
ガス料金として請求する場合に表示される項目です。
2025年4月から、LPガス料金を請求する際には、
「基本料金」「従量料金」「設備料金」
の3つに分けて表示・通知することが義務付けられています。
設備料金が記載されている場合は、何の設備に対する費用なのか確認してください。
ガス代が高いか確認する方法は?
ガス代が高いか確認するには、請求額、使用量、料金単価を分けて見ます。
- 当月のガス使用量
- 前年同月のガス使用量
- 基本料金
- 1m³(立米/りゅうべい)当たりの従量単価
- 設備料金の有無
- その他の調整額や手数料
- 料金改定のお知らせ
請求額と使用量の両方が増えている場合は、
お湯や暖房の使用が増えた可能性があります。
使用量が変わっていないのに請求額が増えている場合は、
従量単価やその他の料金が変更されていないか確認しましょう。
請求書だけで分からない場合は、ガス会社へ料金表と計算方法を問い合わせてください。
口頭の説明だけでなく、書面やデータで確認すると比較しやすくなります。
引越し前にガス代を確認する方法
引越し先がプロパンガスの場合は、賃貸契約を結ぶ前に料金表を確認しましょう。
不動産会社、管理会社、貸主または供給予定のガス会社へ、
次の項目を問い合わせます。
- ガス会社の正式名称
- 毎月の基本料金
- 1m³(立米/りゅうべい)当たりの従量単価
- 設備料金の有無と対象設備
- 料金を変更する場合の条件
- 一人暮らしで使用した場合の料金例
- 入居後にガス会社を変更できるか
一人暮らしのガス代平均だけで物件を判断するのではなく、
実際にその物件へ供給される料金を確認することが重要です。
賃貸住宅では、入居後にガス会社を自由に変更できない場合があります。
「高ければ後から変更すればよい」と考えず、契約前に条件を確認しましょう。
一人暮らしでガス代を抑える方法
ガス代を抑えるには、無理のない範囲でお湯の使用量を減らすことが基本です。
- シャワーを出したままにしない
- 給湯温度を必要以上に高くしない
- 湯船にためたお湯を冷まさないようにふたをする
- 追いだきの回数を減らす
- 食器はまとめて洗う
- 鍋底から炎がはみ出さない火力で調理する
- 請求書で毎月の使用量を確認する
節約のために必要な入浴まで極端に減らす必要はありません。
お湯を流したままにしないなど、続けやすい方法から取り組みましょう。
使用量を減らしても料金が高い場合は、
基本料金や従量単価が負担の原因になっている可能性があります。
ガス会社の切り替えはできる?
ガスの切り替えができるかどうかは、住宅の種類や契約状況によって異なります。
自己所有の戸建住宅でプロパンガスを利用している場合は、
契約条件に問題がなければガス会社を変更できることがあります。
一方、賃貸住宅や集合住宅では、貸主や管理会社が建物全体のガス会社を決めていることが一般的です。
一室の入居者だけでガスの切り替えを行うことは難しく、
貸主や管理会社の同意が必要になる場合があります。
ガス会社の変更を検討するときは、最初に示された料金だけでなく、
料金の変更条件、契約期間、解約費用、保安体制なども確認しましょう。
電気とガスはまとめるべき?
電気とガスをまとめると便利になる場合がありますが、必ず安くなるとは限りません。
セット契約では、割引やポイントを受けられることがあります。
請求や問い合わせ先を一つにまとめられる点も利点です。
ただし、電気とガスを別々に選んだ方が、
年間の支払総額を抑えられる場合もあります。
一人暮らしは使用量が少なく、セット割引の効果が小さいこともあります。
割引額だけでなく、通常料金、料金の変動条件、解約金を含めて比較しましょう。
まとめ
2025年の総務省「家計調査」によると、
一人暮らしのガス代平均は1カ月当たり2,999円です。
ただし、この平均にはさまざまな地域や住宅が含まれています。
都市ガスとプロパンガスを分けた金額でもないため、目安として見る必要があります。
自分のガス代が高いか判断するときは、
請求額だけでなく、使用量、基本料金、従量単価、設備料金を確認しましょう。
プロパンガス公正取引協会としては、
ガス代の平均だけで高い、安いと決めず、
使用量と料金の内訳を確認して判断することが重要
だと考えています。
現在のプロパンガス料金やガス会社との契約内容、
ガスの切り替えについて不安がある場合は、
プロパンガス公正取引協会へご相談ください。
プロパンガス公正取引協会について
プロパンガス公正取引協会は、
利用者が安心してプロパンガス会社を選択できるよう、
料金や契約内容に関する情報提供および相談支援を行っています。



